プラセンタとは何か、その基礎知識について詳しくまとめています!
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  1. プラセンタとは何?

プラセンタとは何?

プラセンタとは

プラセンタって何?

プラセンタとは、哺乳動物の持つ、胎児と母体を繋ぐ胎盤(placenta)という臓器のこと、またはこれを原料として抽出されたエキスのことを指します。胎盤には、小さな受精卵を立派な赤ちゃんへと成長させるほどの大きな力と豊富な栄養があり、普段の食事などでは摂取できない栄養素・美容成分もたっぷりと詰まっています。馬は出産直後に自分の胎盤を食べると言いますが、これは栄養豊富な胎盤を食べることで産後の体力を回復するためであるとされています。

プラセンタにぎっしりと詰まっている栄養素とは、生命の維持に欠かせないたんぱく質、糖質、脂質の三大栄養素に加え、美容・健康・ダイエットなどに欠かせないアミノ酸、体を若返らせるビタミン・ミネラル・核酸・酵素などです。

また、ひとつの受精卵が膨大な細胞分裂を繰り返して赤ちゃんが作られるのをサポートするプラセンタには、単なる栄養分だけではなく、細胞の分裂を適切にコントロールする「成長因子」という成分が含まれています。

成長因子には、細胞の新陳代謝を活性化させ、血流、情報伝達物質、ホルモンバランスなど、身体中のあらゆる機能を正常に整えようとする働きが備わっているため、これを摂取することで、肌がキレイになったり、疲労が回復したり、やる気が出てきたりと、生命活動のレベルが上がり、活き活きとした生活に導かれるわけです。

プラセンタの持つ働きとその効果

プラセンタは線維芽細胞を活性化させる

プラセンタは線維芽細胞を活性化させる

線維芽細胞とは、細胞と細胞の間を埋めたり、身体を支えたりする重要な働きを担っている細胞です。皮膚の本体ともいえる真皮部分に存在し、弾力や潤いのある美しく健康的な肌を生み出すための「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」といった成分を作り出す、美肌やエイジングケアには欠かせない細胞でもあります。

また、線維芽細胞には肌細胞の損傷を回復させる力も備わっているため、肌が怪我などで傷付いたとき、近くにある線維芽細胞が損傷部分に移動して、大量のコラーゲンを作り出し、傷の修復をサポートしてくれます。線維芽細胞の活動が活発であればあるほど、肌は丈夫に、また美しくなるということなんですね。

「プラセンタにはシミやたるみを改善する効果がある」と言われるのは、プラセンタの持つ成長因子による働きが、この線維芽細胞を活性化させるためです。

成長因子には代謝促進作用も備わっていますから、肌のターンオーバーを促すことで得られるアンチエイジング効果と、線維芽細胞の活性化と、ダブルのアプローチによる肌の若返り効果が期待できると言えます。

プラセンタは活性酸素を除去してくれる

プラセンタは活性酸素を除去してくれる

活性酸素とは、本来体に入ってきたウイルスや有害細菌を殺して身体を守るための物質で、体内の酵素反応を促し、細胞内での情報伝達の役割をも担っている、体にとって必要不可欠な存在です。しかし、体内に過剰に発生すると、健康な細胞まで傷付け、酸化させてしまいます。

酸化で鉄が錆びるように、正常な細胞が劣化してしまうことで、筋力の低下やシミ・シワといった様々な老化現象を招きます。

プラセンタの持つ成長因子には、身体の中の様々な臓器を正常に働かせる作用が備わっています。特に「肝臓」には過剰に発生した活性酸素を除去する働きや発生を抑制する働きがあるため、成長因子が肝臓に働きかけることで、非常に高い「抗酸化作用」が得られると考えられています。加えて、プラセンタそのものにも、活性酸素を除去・抑制する働きがあります。

これらの作用により、肌細胞の劣化・老化を防ぐだけでなく、身体中のあらゆる細胞が錆びてしまうことで発病の危険性が高まる動脈硬化や脳梗塞などといった深刻な病気の予防にも効果が期待できると言えます。

プラセンタはホルモンバランスを整える

プラセンタはホルモンバランスを整える

卵巣から女性ホルモンが分泌されなくなると、「卵胞刺激ホルモン」「黄体化ホルモン」と呼ばれる下垂体ホルモンの血中濃度が高くなり、ほてり、のぼせ・発汗、不眠など、いわゆる更年期諸症状が引き起こされます。

プラセンタの持つ成長因子による働きのひとつに、「内分泌系の調整作用」という機能が挙げられますが、これはホルモンを分泌する内分泌腺や内分泌器官の機能を正常化し、生体内の生理状態を調節する働きを指します。

女性の身体はもともと女性ホルモンが減少すると下垂体から放出される刺激ホルモンが分泌され、逆に増加すると分泌が抑制されるようにできていますが、プラセンタにはこれを正常なバランスに保とうとする力が備わっているということです。

医療の現場では、更年期障害治療において、プラセンタを注射や内服薬などにより体内に取り込む「プラセンタ療法」が積極的に取り入れられています。ただし、クリニックで取り扱われるのは、市販の動物由来のプラセンタではなく、医療用医薬品として厚生労働省から認可されたヒト由来のプラセンタである場合がほとんどです。

プラセンタは代謝機能を促進する

プラセンタは代謝機能を促進する

人間は、身体を全く動かしていないときでも、心臓を動かす、体温を保つ、呼吸をするなど、様々な生命活動のために常にエネルギーを使っています。こうした生きるために最低限必要なエネルギーを「基礎代謝」と言います。

基礎代謝量は男女ともに10代がピークで、加齢とともに減少していき、さらに40歳を過ぎると急激に低下してしまいます。基礎代謝機能が衰えると、身体に取り入れるものと排出されるもののバランスが乱れてしまい、その結果、肥満、むくみ、便秘、腰痛、肩凝り、月経不順、肌荒れといったあらゆる体調不良が生じてきます。

プラセンタの持つ成長因子や、アミノ酸・核酸などの栄養素には、代謝機能を促進する働きが備わっています。基礎代謝機能が向上することで、ダイエット効果はもちろん、慢性疲労の回復や体力アップ、便秘や肩凝りといった不調の緩和など、様々な健康効果に期待が持てます。

プラセンタは自律神経を整える

プラセンタは自律神経を整える

自律神経は、体の内外の状況や部位に応じて、アクセルとブレーキの役目に当たる交感神経と副交感神経がバランスを保つことで正常に働いています。たとえば心臓の心拍数は交感神経が優位になると増えますが、反対に、胃腸を活発に働かせるのは副交感神経です。このように交感神経と副交感神経経は協調しながら身体中の器官を細かく調節しています。

自律神経は、心臓、肺、胃腸、肝臓、内分泌腺、血管など、実に数多くの内臓器官に関わる重要な神経です。長時間のデスクワークや極度のストレスなどで交感神経が優位になり続けると、血管が収縮し、身体が冷えたり凝り固まったりする原因になりますし、消化吸収がうまく行われず胃のもたれやムカつき、下痢や便秘などを引き起こしやすくなります。

プラセンタの持つ成長因子には、この交感神経と副交感神経のバランスを保ち、ストレス耐性を向上させる働きが備わっています。これにより、自律神経の乱れによって引き起こされる様々な体調不良の改善効果だけでなく、不安感など精神的な不調を緩和する効果にも期待が持てます。

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プラセンタの種類

プラセンタの原料といえば哺乳動物の胎盤ですが、主にどのような動物のものが使われるのでしょうか。現在市販のサプリメントなどでよく目にする「豚」や「馬」の他にも、医療機関でのみ取り扱われる「ヒト」由来のプラセンタや、日本ではあまり目にすることのない「羊」、今では利用禁止となった「牛」なども、あわせてご紹介いたします。

ヒトの胎盤を原料とするプラセンタ

ヒトの胎盤を原料とするプラセンタ

人間の胎盤を原料とするプラセンタは、厚生労働省から認められた製薬会社だけが製造を認可された医療用医薬品として、医療機関でのみ使ったり処方したりすることができる治療薬です。現在日本で認められているヒトプラセンタは、更年期障害の治療などに用いられる「メルスモン」と、肝機能障害の治療などに用いられる「ラエンネック」のみとなっています。

ヒトプラセンタは我々と同じ人間から抽出された成分なので吸収率がよく、他の動物のものと比較してみても高い美容・健康効果が期待できると言われていますが、美肌目的での利用となると健康保険適用外となり、やや高額になります。

ヒトプラセンタは製造や品質管理など厳しい基準をクリアし、感染症がないことを検査した上で、普通分娩で、尚且つ生まれた赤ちゃんにも障害や疾患がなかった場合だけに採取されるため、安全性は非常に高いと言えますが、それでもリスクがゼロとは言えないため、日本では一度でもヒトプラセンタの注射や点滴をした人は、今後献血ができない決まりとなっています。

豚の胎盤を原料とするプラセンタ

豚の胎盤を原料とするプラセンタ

現在日本で最も多く流通している豚プラセンタは、サプリメント、ドリンク、コスメなど、様々な美容アイテムに取り入れられています。

豚はもともと人間の臓器移植手術・皮膚移植手術などにも使われており、人間との相性は悪くありません。また、1年に2回、1回の出産で10頭の赤ちゃんを産むことができる豚からは、1頭当たり年に20回胎盤を採集することができ、馬や羊よりも低価格で購入できるのが魅力です。

ただし、豚は同じ場所で大量に育てられることが多く、感染症にかかりやすい動物で、飼育時にワクチンや抗生剤などを投与されることがあります。

一度でも投薬された豚の胎盤からエキスを抽出する際には、その薬物を取り除く作業を行わなければなりません。この際、多くの栄養素や健康成分も一緒に失われてしまうと言われています。つまり、母体である豚の飼育環境や製造・加工方法によっては、プラセンタの品質にかなりバラツキがあると言えるでしょう。

豚プラセンタを選ぶときは、日本SPF豚協会に認定された「SPF豚」の胎盤を原料としているものを選ぶことをおすすめいたします。SPF豚は、国内で徹底的に管理された無菌環境の中で育てられた、病気や感染症にかかっていない豚のことです。

馬の胎盤を原料とするプラセンタ

馬の胎盤を原料とするプラセンタ

馬は1年に1度、1頭しか赤ちゃんを産まないため、胎盤の希少価値は高く、また胎盤そのものも豚のものよりも分厚く、臓器のようになっています。その分栄養素もぎゅっと詰まっていて、豚プラセンタよりもアミノ酸の含有量が多いとも言われています。

プラセンタを取り入れるときに注意したい原料の母体の感染症についても、馬は豚に比べると体温が5~6度も高く、寄生虫の発生リスクが極めて低いとされています。また、豚や羊などの「偶蹄目」と呼ばれる動物に感染の危険性がある「狂牛病」や「口蹄病」といった病気についても、「奇蹄目」に分類される馬はかかりません。

奇蹄目である馬は、同じ草食動物でも、偶蹄目であるの豚や羊ように、一度咀嚼した消化しにくい牧草などの食物を吐き戻す「反芻行為」というものを行わないため、内臓も清潔で敏感だと言われています。

以上の理由から、馬プラセンタは多くの場合一定の品質が保たれていて、その分価格も高価になりがちです。

羊の胎盤を原料とするプラセンタ

羊の胎盤を原料とするプラセンタ

羊の胎盤を原料とするプラセンタは、日本でよく目にする豚や馬のプラセンタよりも人間の身体になじみやすいと言われています。と言うのも、羊は人間の平均体重に近く、アミノ酸などの組織構成も人間とほぼ変わらないため、胎盤は人間のものに非常によく似ているからだそうです。

また、羊は豚に比べると免疫力が高く、1年間を通して病気にかかることがほとんどないため、飼育時にワクチンや抗生剤などを投与されることがありません。そのため、胎盤からエキスを抽出する際に薬物を取り除く必要がなく、製造途中の処理が少ない分、より純度の高いプラセンタエキスを抽出することができます。

しかし、羊の胎盤を使った羊プラセンタの製造は日本では禁止されているため、海外から輸入したものしかありません。輸入品は輸送コストなどあらゆる費用がかさんでしまいがちなので、価格はどうしても高額になってしまいます。

牛の胎盤を原料とするプラセンタ

牛の胎盤を原料とするプラセンタ

実は、豚プラセンタが流通する以前、プラセンタと言えば「牛の胎盤」が一般的でした。しかし、2001年に「狂牛病」の発生があって以降、牛の胎盤を原料とすることが禁止となりました。

狂牛病は「牛海綿状脳症」とも呼ばれ、感染すると脳内に空洞ができ、運動機能が弱まって、最終的には死に至る恐ろしい病ですが、ウイルス感染などではなく、どのようにして発生するのか根本的な原因は解明されていません。

狂牛病に感染した牛の胎盤を原料としたプラセンタを取り入れてしまった場合、人間にも感染する恐れがあるということで、国内では製造・販売が禁止されており、海外でもほとんど製造されていないと言いますが、輸入したプラセンタ商品を利用する前には、「原材料」を必ず注意深く確認するようにしましょう。

胎盤を原料としないプラセンタ

胎盤を原料としないプラセンタ

プラセンタの原料である「胎盤」は、哺乳動物にしか存在し得ません。しかし、魚には「卵巣膜」という卵を育てるための部位があり、胎児を育てる胎盤のように、栄養分も豊富に含まれています。また、植物にも同様に、種子を育てるための「胎座」と呼ばれる部分が存在します。これらはその役割が胎盤に似ていることから、「海洋性プラセンタ」「植物性プラセンタ」などと呼ばれるようになりました。

しかし、前述したプラセンタの持つ働きとそれにより得られる健康・美容効果において、絶対に欠かすことのできない「成長因子」という成分は、残念ながら哺乳類の胎盤にしか含まれていません。

もちろん、動物性のプラセンタと同様に、豊富なアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれているため、身体の調子を整えたり、美容成分としても十分な力を発揮してくれますが、動物性プラセンタのように体を活性化させ、細胞を生まれ変わらせるようなパワーは期待できないでしょう。

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