動物性・植物性・海洋性プラセンタについて
動物性・植物性・海洋性プラセンタの特徴
動物性プラセンタの特徴
動物性プラセンタとは、馬や豚などの哺乳動物の胎盤を原料としています。胎盤は胎児に栄養を与えるために、必須アミノ酸やたんぱく質、脂質、糖質などの三大栄養素のみならず、身体の働きを整えるビタミン・ミネラル・核酸・酵素といった生理活性成分などを豊富に含んでいます。
また、細胞分裂を促進する成長因子も含まれていることから、線維芽細胞の活性化やホルモンバランスの整調、代謝機能の促進や自律神経の調節など、身体のあらゆる機能を正常化する働きを備えています。
胎盤の母体がどんな種類の動物かによって、「ヒト由来」「豚由来」「馬由来」「羊由来」というように種類分けがされていますが、どの動物だから品質が高い、どの動物だから悪いというよりも、どのような飼育環境・製造工程を経たのかというところによって品質が左右されやすいため、動物性プラセンタサプリメントなどを購入する際には、原料の産地や加工方法など詳しく調べておく必要があります。
また、どんなに品質が高くても、「たんぱく質」には変わりないため、人によっては食品アレルギーを発症する可能性も否めません。アレルギー体質の人は、十分に注意して摂取する必要があります。
植物性プラセンタの特徴
植物性プラセンタとは、動物の胎盤と同じような働きを持っている植物の「胎座」という組織から抽出されたエキスのことを指します。原料となるのはアロエ、ライ麦、アセロラなどで、アミノ酸やミネラルは豊富に含まれていますが、胎盤のように「成長因子」が含まれているわけではありません。
そのため、動物性プラセンタのように、細胞が生まれ変わるような健康効果は期待できませんが、何よりも安全性が高いため、商品開発が進められています。
また、動物や魚を原料としたプラセンタのように、独特の生臭さがないため、サプリメントやドリンクになると「癖がなく飲みやすい」といったメリットも得られます。
ただし、植物は「胎座」の部分よりも花びらや果肉など他の部分の方が栄養価が高いということも多く、植物性プラセンタそのものの栄養価はそこまで高くありません。
海洋性プラセンタの特徴
海洋性プラセンタとは、魚卵の周りに張っている「卵巣膜」という薄い膜から抽出されたエキスのことを指します。原料は主に鮭の卵巣膜で、植物性プラセンタと同様、「成長因子」は含まれていませんが、しかし、海洋性プラセンタにのみ含まれている栄養素として「エラスチン」という成分が挙げられます。
エラスチンはコラーゲンの線維をつなぎ止めるようにして支えている弾力線維で、皮膚や血管などの組織に多く存在しているたんぱく質の一種です。ゴムのように伸縮する性質を持ち、肌に柔軟性を与える役割を担っていますが、加齢とともに減少し、これがシワやたるみを引き起こす要因となります。
海洋性プラセンタは他のプラセンタに比べ分子が小さいため、身体に吸収されやすいというメリットがある一方で、回遊しているとは言え海水汚染などの影響を母体が受けている可能性もなくはないという点がデメリットと言えます。
動物性・植物性・海洋性プラセンタの違い
動物性・植物性・海洋性プラセンタの特徴をご紹介いたしましたが、どのプラセンタにもメリットとデメリットが存在し、どれを選ぶべきか悩んでしまうことと思います。大切なのは、ご自身の肌悩みや健康面での悩みに合わせて、もっとも効果が得られそうなものを選択するということではないでしょうか。ここでは、それぞれのプラセンタの特徴を分かりやすく比較した表を作成してみました。ぜひご参考になさってみてくださいね。
動物性 | 植物性 | 海洋性 | |
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安全性 | ![]() |
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健康 | ![]() |
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美容 | ![]() |
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疲労回復 | ![]() |
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美容・健康効果が高いのは動物性プラセンタ
動物性プラセンタと植物性・海洋性プラセンタとの最も大きな違いは成長因子が含まれているかどうかです。動物性プラセンタには成長因子が含まれますが、植物性・海洋性プラセンタには成長因子が含まれていません。
成長因子はプラセンタがおすすめされる最大の理由といってもいいと思います。なぜなら、普段の食事はもとより、一般に販売されている様々なサプリメントでも、この成長因子の摂取をすることはできないためです。
成長因子は動物性プラセンタ特有のものであり、細胞分裂を活発にする力があります。するとどうなるかというと、代謝が良くなったり、老化を抑えたりすることにつながるんです。これは体の中を元気にするだけでなく、お肌のターンオーバーをサポートして見た目を若々しく見せる効果も期待できるということですから、せっかく取り入れるのなら成長因子が含まれる動物性プラセンタが断然おすすめです。
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