プラセンタとコラーゲンの違い
プラセンタとコラーゲンの成分の違い
プラセンタの他にも、美容効果があるとして注目を集めている成分はたくさんありますが、そのうちのひとつに「コラーゲン」が挙げられます。両方とも保湿成分というイメージを持つ方もいますが、これらはどのような違いがあるのでしょうか。
プラセンタに含まれる栄養素とその働き
プラセンタには、必須アミノ酸やたんぱく質、脂質、糖質などの三大栄養素のみならず、身体の働きを整えるビタミン・ミネラル・核酸・酵素といった生理活性成分がぎっしりと詰まっています。中でも注目すべきなのが、「成長因子」と言われる、細胞の生まれ変わりをサポートする成分です。プラセンタに含まれる成長因子は100種類以上と言われていますが、その代表的なものをご紹介いたします。
- EGF
(上皮細胞増殖因子) - 新陳代謝を促し、肌細胞を再生させる、肌のキメをが整える、皮膚・肺・角膜などの細胞を増殖させる
- FGF
(線維芽細胞増殖因子) - 新陳代謝を促し、肌細胞を再生させる、ニキビ跡を修復する、肌にハリ・ツヤをもたらす、ヒト線維芽細胞を増殖させる、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどの保湿・弾力成分を増殖させる
- NGF
(神経細胞増殖因子) - 自律神経のバランスを整える、神経細胞を増殖させる、更年期諸症状を緩和する、精神を安定させる
- IGF
(インスリン様成長因子) - 軟骨細胞を増殖させる、関節痛を緩和する
- HGF
(肝細胞増殖因子) - 肝機能を向上させる、肝臓病を予防・改善する、肝実質細胞を増殖させる
コラーゲンに含まれる栄養素とその働き
コラーゲンとは、体のありとあらゆる箇所に存在し、細胞と細胞をつなげる接着剤として働く、たんぱく質の一種です。人間は約20%がたんぱく質でできていると言われますが、そのたんぱく質の3分の1をコラーゲンが占めています。
皮膚や臓器、骨などをつくる構造たんぱくでもあり、骨・軟骨・腱をはじめ胃・腸・血管壁等もコラーゲン抜きには成り立ちません。身体中の細胞と細胞をつなぎ合わせ、スムーズに動かすことができるように働いているのがコラーゲンなのです。
また、皮膚の「真皮」というところに存在する繊維成分のうち、約90%がコラーゲンであると言われています。コラーゲンは優れた保湿力で肌の水分を保つことができるため、肌のバリア機能を守り、ハリや弾力のある肌をつくって、シワやたるみといった肌トラブルを防ぐ役割も果たしてくれています。
プラセンタがおすすめなのはこんな人
プラセンタはたくさんの栄養素を豊富に含んでおり、多種多様な美容・健康の悩みにアプローチすることができます。そのため、肌トラブルや体調不良を多く抱えている人には特におすすめの成分と言えます。
また、これと言った原因が見付からず、なんとなく不快な症状があるという状態を、「不定愁訴」と言いますが、不定愁訴の原因の多くは「自律神経」や「ホルモン」の乱れによるものだと言われています。
プラセンタに含まれる成長因子には、この自律神経やホルモンの乱れを正常化する働きがあるため、原因がはっきりしない不定愁訴にお悩みの方には症状の改善・緩和が期待できます。
- 寝ても寝ても疲れが取れない人
- 多汗やのぼせ・火照りなどの症状がある人
- 冷えや肩凝りが気になる人
- 手足のしびれや関節痛などがある人
- 肌や粘膜が乾燥する人
- 頭痛やめまい・耳鳴りなどがある人
- 生理痛や生理不順に悩んでいる人
- 更年期諸症状に悩んでいる人
- 肌荒れや年齢肌など肌トラブルが多い人
- 風邪を引きやすい人
- 不眠・寝つきが悪い人
コラーゲンがおすすめなのはこんな人
コラーゲンは、年齢と共に徐々に減少していくため、肌の保湿効果が低下し、頬がたるんだりほうれい線があらわれたりと、年齢肌の悩みが増えていくことになります。また、加齢の他にも、生活習慣や外部刺激などによって、コラーゲンの質が低下したり、量が減少したりしてしまいます。
- 紫外線
- 紫外線を浴び過ぎると、真皮のコラーゲンが破壊されてしまいます。
- 喫煙
- 喫煙は、コラーゲン生成を促進する働きのあるビタミンCを破壊してしまいます。
- 睡眠不足
- 睡眠が不足すると新陳代謝がスムーズに進まず、コラーゲンの質が低下してしまいます。
- 食生活の乱れ
- コラーゲン生成に必要な「たんぱく質」や、新陳代謝を促進する「ビタミン」「ミネラル」などが不足すると、コラーゲンの質が劣化します。
コラーゲンを積極的に摂るべき人というのは、ずばり上記のような「コラーゲンが不足している人」です。コラーゲンが不足すると、身体にあらゆる変化があらわれますが、以下に当てはまる項目が多い人は、ぜひコラーゲンを補給してみてくださいね。
- たるみやシワなどの老け顔サインが現れ始めた人
- 関節が痛んだり、少しつまずいたりしただけで怪我をしてしまう人
- 髪のパサつきや枝毛・白髪・薄毛などが気になり始めた人
- ちょっとした刺激でも痣ができやすくなったと感じる人